はじめに


Unity Learning Materials#1の動画を見て学んだことをアウトプットしたいと思い記事にしました。

URP(Universal Render Pipeline)とは?


SRP(スクリプタブルレンダーパイプライン)の一種。
ユーザーがC#スクリプトとシェーダーでカスタマイズできる描画パイプラインの事。
それまでのBuilt-in Render Pipelineはカスタマイズできず無駄が多かったためこのような形になった。
※Unity6時点ではBuilt-inはプロジェクト作成時のテンプレートの一番下にひっそりと存在している。

Universal Render Pipeline Asset


URP Asset設定画面
ライティングの設定ができる。以下が動画で紹介されていた内容。

Lighting


Lightingの画像
・MainLight
リアルタイムライティングを設定できる。ProjectSettings/Graphics/の一番上にある(なぜかUnity6ではアイコンが変わっている)。
無効にすると影がきえる。有効にするとピクセルごとに影ができる。
ここで行っていることは
1.カメラに設定した影のテクスチャを割り当てる。例:2048×2048
2.一つ一つのピクセルに対してジオメトリを計算し影を割り当てる。
これをShadow Mapという。解像度を上げると影がはっきりと映るようになる。割り当てるテクスチャは開発環境に合わせる。

・Shadow Resolution
影の解像度を設定できる。

・AdditionalLight
Mainのライト以外の設定ができる(SpotLightなど)。例えば単なる懐中電灯のようなライトなら解像度は低くてもいい。

Shadow


shadowの画像
・Distance
設定した距離に応じて影を描画するかしないかを決められる。距離を延ばすほど全体の解像度が落ちるので注意。

・Cascades
これを使用しない場合すべての距離で共通の解像度で影を計算する。設定すると距離ごとに応じて解像度を下げられる。

・DepthBiasとNormalBias
これらはシャドウアクネという現象に対応するためのもの。
これらの値は実際にプレイヤーの目線に立って目で調整していくのが良い。
余談だが実際にUnity6で検証したところこれは起きなかった。

URPでのReal-time lighting


・Real-time lightingとReal-time shadowsが使えるライトの表

Lightの種類Real-time lightingReal-time shadows
Directional light
Spotlights
Point light×
Arealight××

※ただしDifferdレンダラーが使えるならPointlightもReal-time shadowsも使える

終わりに


今回はほとんど基礎的なLightingの設定に関してのお話だったので特に引っかかることはありませんでした。
ただシャドウアクネという現象と起こる理由、その対応に関してはへぇ~と思ったので知れることが出来て良かったです。